ストレスとは、「何かの刺激によって、体や心に負荷がかかる状態」です。
心だけではなく、身体にも負荷が掛かる、ストレスは心身両面に出ます。
ストレッサーにはいろんな種類がある
1.身体的なストレッサー
思春期になってからの身体の変化、容姿、体調不良、睡眠不足など
2.学校でのストレッサー
友達関係、先輩・後輩関係、苦手なこと、成績、進路の不安
3.家庭でのストレッサー
親・家族との関係、受験勉強、塾通い、恋愛、異性関係、ゲームやSNS絡みのトラブル、両親の不和、離婚など
そのほかにも、環境や霊的なものが強い、人の感情がなだれ込みやすいタイプの人もいます。
トラウマ的ストレスには要注意
とくに気をつけたいのは強いショックを受けた出来事です。
例として、
1.家族や友人の死、大切なものを失った喪失体験
2.自己、犯罪、暴力、性的被害などの体験
3.地震地震、火災などの自然災害体験
4.テロ事件、暴動、戦争など激しい社会情勢
大切なものを失うと言うのは、離婚も含まれます。
受験の失敗や大失恋もトラウマに含まれます。
強烈なストレスや長時間のストレスは身体を蝕みます。
手遅れになる前に、手当てをすることが重要です。
ストレスはマイナス面ばかりではありません。
時に「負けてられない」という起爆力になることもあります。
他にもストレスに対処できた場合は、ストレス耐性がつくと言われています。
クヨクヨするのではなく、「次の時の参考になる良い経験をした」と思えると素晴らしいですね。
症状を整理してみる
1.心理的症状
□イライラする
□落ち込む
□緊張する
□強い不安や恐れを感じる
□無気力になる
2.身体に現れる症状
□激しい動悸がする
□食欲がなくなる(逆に食べすぎることも)
□頭痛、目眩
□胃痛、腹痛
□眠れない
□疲労感、脱力感がある
3.行動に現れる症状
□怒りが爆発する(人やものに当たる、暴言)
□泣く
□食事を取らない、暴飲暴食をする
□引きこもる
□ストレス要因から逃避する
□過激な行動に走る
上記の行動に心当たりがある人はストレスが溜まっているので対処を行う必要があります。
ここで、1つ注意しておきたいのは、
乱れた自律神経は薬では治らないと言うことです。
では何故病院に行くと処方されるのか。
それは治すではなく抑えるためです。
鎮痛剤で頭痛や腹痛を止めるのと同じで、ただ対症療法を行なってるだけとなります。
身体の不調、これってなんの病気
朝起きれなくて辛い症状は、起立性調節障害です。
□朝起きれない。頭痛がひどく、立ち上がると目眩がする
□お腹が弱い。緊張するとお腹が鳴り、差し込んできてしんどい
□昼間眠くて仕方がない
□時々、息がしにくい、このまま死ぬかもと不安になる
□立ちくらみがする
□顔が真っ青
□食欲が湧かない
□吐き気がある
□体がだるい
□すぐに息切れをする
□乗り物に酔いやすい
□午前は調子が悪く、午後は回復する
お腹が弱いのは過敏性腸症候群です。
□下痢や便秘になりやすい
□緊張するとお腹が痛くなる
□しかし病院に行っても原因不明かストレスと言われる
昼間眠くて仕方がない人は睡眠障害です。
□夜寝れない
□夜中に目が覚める
息が吸えなくなって苦しくなるのは過換気症候群です。
緊張や興奮、恐怖があった時に発作的に起こります。
疲れが溜まって起きる場合もありますが、ストレスが主です。
不登校、ひきこもりのきっかけになりやすい
上記の症状は、不登校や引きこもりのきっかけになります。
午後はゲームやテレビで笑うのに朝になると起きてこない。
だから親は学校に行くように注意します。
行けなくなって不安や焦りを感じているのは、当の本人。
どうしたら良いかわからない中、怒られて、思春期のせいで歯止めが効かずにかんじょうがばくはつする。
負の連鎖です。
辛さが伝えられないのは結びつかないから
自分のストレスに気づいているけれどそれをラクにすることができない人もいます。
その原因は、2つ。
1.身体と心は繋がっていると言う認識がない
2.うまく言葉に表現できない
感情の言葉や身体の感覚について、意識的に語彙を増やしていくようにすると感情が少しずつ伝えやすくなっていきますので試してみましょう。
心の治療の原則は、まず吐き出すことです。
文章でも人との会話でも構いません。
相手だって、SNSでもLINEでもそうだんできるところはいろいろあります。
過去の記事でも書いたことのあるように、
過去の悲しい出来事も捉え方によっては異なります。
それと同じで、言葉も悲観的にならないことです。
ストレスが溜まりやすい人は、何かと気になりやすい人です。
気になりやすいことは性格なので変えることは難しいでしょう。
では考え方を変えてみるとどうでしょうか。
性格ではなく考え方を変えてみましょう。
ストレスが溜まっているなら休め!
ストレスとは疲れ、なので休むことが重要です。
1.しっかり寝て
2.しっかり食べて
3.張をときほぐし
4.ストレスを無くす
ために以下の行動をしてみましょう。
マイナス感情を吐き出す
1.人に話す
2.とりあえず書く
3.泣く
4.息を大きく吐く
泣くことは、ストレス解消に良い方法と言われています。
涙活を取り入れ、ストレスをこまめに発散しましょう。
背中の緊張をほぐす
1.体を揺する
2.暖かくなったかが目安
起立性調節障害の人は、睡眠時、足の方に血が溜まりやすい傾向があります。
足の血行をよくするマッサージを行うことで緩和が期待されます。
生活リズムを整えよう
昼と夜が逆転した生活は、体内時計を乱し、自律神経のバランスを乱します。
決まった時間に、朝、起きたらカーテンを開け、朝ごはんを食べる所から行ってみましょう。
夜寝付かない場合は、運動を取り入れましょう。学校に行くのが辛い人は散歩から始めてみても良いでしょう。
思い込みやこだわりはストレッサー
本当に辛いことからは逃げても良いのです。いえ、逃げなければなりません。自分が生きるために。
こうするべきだ。こうしなきゃ行けないと言う考えは捨てましょう。ストレスでどうにかなる前に、後々のことは他者に吐いてアドバイスをもらいながら違う方法で前に進みましょう。
先の見通しをよくする
先がわからないと暗い・不安・焦りが出てきますよね。
なら、先に将来の自分を考えてみましょう。
今学校に行きたくなくても、高校は○個行けるところがあると思うと気が楽になりますよね。
今学校にとりあえず行けば高校が+◯個から選べると思うと、少し行く気になるかもしれません。
色々の選択肢の情報を知って、先の見通しをよくしておきましょう。
相談できる人を見つける
自分は普通じゃないと思うと、どんどん相談しづらくなります。
そんなことはありません。十人十色。色々な人がいます。
相談できる人だって必ずいます。相談して情報を与えてくれる新しい風を入れてくれる人に頼りましょう。
人間以外に目を向けてみて
時に休憩は必要です。
動物と触れ合うなど、普段行わないことを行なって癒されてみましょう。